こんにちは。
子どもたちが決めたことを教師の一声でひっくり返してしまったことがあるなかすけです。反省しています。
教師の言葉で学級を動かしていませんか。
教師の思いだけで子どもたちをコントロールしていませんか。
実は、学級内のきまりなどを子どもたちに作らせてみると多くの案が出され、それぞれの意見をすり合わせていくような学級の動きがみられるのです。
これにはある心理効果が関係しているのです。
それが、「集団規範」です。
この記事では、集団規範と学級経営の関連を踏まえ、教師の立ち振る舞いの方法を書きたいと思います。
この記事を読むことで、心理テクニックを使った子どもとのかかわり方を学び、学級経営に活かしてもらえたらと思います。
結論として、集団規範を理解して子どもたちを支援することで、学級の風土や学級の雰囲気がよくなるということです。
集団規範とは
(日本文芸社 「図解 眠れなくなるほど面白い 社会心理学 より」)
学級という集団の中にいると、子どもたちの中からきまりが生まれることがあります。
同じ教室で過ごしているからこそ、似た考え方になったり、友達のことを考えて意見を言ったりします。
子どもたちの価値観の中で決められ、共有されたものは大切なものであり、その学級の風土や学級の雰囲気を変えていきます。
集団規範に対する実験
この実験はシェリフという人が実験を行いました。
2~3人を暗闇に入れ、点の光を見せます。
その光が動いた距離を回答してもらいます。それを個人と集団とに分けて行います。
個人のときは回答がバラバラだったものが、集団になると回答が近づいてくるのです。
ここから、人は相互に影響を受けていることが分かります。
学校現場でいかせること
学校はすでにこの集団規範が校則や学校独自のルールによって作られている部分があります。
その中で子どもたちは生活しているので、きまりを守ろうとする集団ができています。
しかしこれでは、学校や教師が一方的にルールに従わせているにすぎません。
子ども本来の姿ではありません。
自分たちが今ある学校のルールを見直し、どうしてこのようなルールがあるのかを理解する必要があると思います。
また、学級の中ではその学級独自のルールが作られると思います。
これは教師が作るのではなく、子どもが作り上げていくといいと思います。
自分自身がよりよく成長するためによい価値観の共有し、学級としてルールを決めていくことで、集団規範が高まります。
・いじめのない学級
・助け合う学級
・笑顔になれる学級
・メリハリのある学級
・思いやりのある学級
そして、学級としてともに高め合うことができるようになり、学級の成長が期待できると思います。
経験から
私の経験を少し書きたいと思います。
するとある男の子が「いいねー。グー!!」と言ってその子を褒めました。それ以降「発表の後は拍手をすること」「誉める言葉を掛けること」というきまりができました。とても微笑ましい場面でした。教師がやらせたことではなく子どもたちから出てきたことだったので嬉しかった覚えがあります。
子どもたちの言葉を大切にし、学級で共有することが重要です。
まとめ
学級にはそれぞれ風土や雰囲気というものが存在します。
その風土や雰囲気がネガティブなものだと学級として居心地が悪いです。
教師が主導で学級をまとめる方法もあるかもしれません。
しかしそれでは、子どもたちの気持ちが蔑ろにされているような気がします。
子どもたちが自らルールを作り上げ、集団規範を高めていくことで、学級に対する安心感や所属感を高めていくことがこれから必要なことだと思います。
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