こんにちは。
期待されていると人一倍やる気を出してしまうなかすけです。
「運動神経いいね」「字が上手だね」「かっこいいね」と褒められるととても気分がいいですよね。
誉められると、そのあとも継続して頑張って運動したり、字を丁寧に書くことを意識したり、身だしなみを整えたりした経験はありませんか。
実は、これにはある心理効果が関係しているのです。
それが、「ピグマリオン効果」です。
この記事では、ピグマリオン効果と学級経営の関連を踏まえ、どのような声掛けをすべきかを書きたいと思います。
この記事を読むことで、心理テクニックを使った子どもとのかかわり方を学び、学級経営に活かしてもらえたらと思います。
結論は、ピグマリオン効果を利用することで、教師の期待した姿に子どもたちは近づかせることができるということです。
ピグマリオン効果とは
ピグマリオン効果に対する実験
期待を寄せることで、子どもたちの成績が向上したという実験が実際にあります。
その実験は、ローゼンタールらによって証明されました。
①無作為に子どもたちを選び、教師には「この子どもたちは知能が高いので、今後成績が伸びる」と伝えます。
②この前後でテストを行い、点数の比較をしました。
③この結果「この子どもたちは知能が高いので、今後成績が伸びる」と伝えられた方の子どもたちの方が、何も言われなかった子どもたちよりも成績が伸びていました。
教師が子どもたちに期待を寄せていると、子どもたちもその期待に応えようと努力するからこのような結果になったという考察もあります。
また、低学年の方が大きな影響を受けていることも分かっています。
学級経営に活用する
教師は、このピグマリオン効果を上手に使うことができれば子どもたちの能力を有効的に高めていくことができるのではないでしょうか。
一番大切なことは「子どもを信頼し、子どもに期待すること」です。
そのための具体的な例を示したいと思います。
肯定的言語をつかうこと
「子どもの長所を見つけ認めること」や「できなかったことができるようになったなどの進歩を褒めること」で、子どもは自分に期待を掛けられているという気持ちになれます。
受容的態度を取ること
子どもの行動に微笑んだり、うなずいたりするような温かい視線でいることが大切です。
このような行動で子どもは、期待されているという気持ちになれます。
カウンセリングマインドでいること
子どもの行動に対して気遣う声掛けや心を込めた指導を意識することで、子どもは期待されているという気持ちになれます。
指導法の反省と改善をおこなうこと
子どもたちがうまくいかなかったときは、子どものせいにするのではなく「教師の指導が悪かった。」ということを伝えていきましょう。
子どもたちは、「先生は僕たちに期待している。」「私たちの力はこんなものではない。」といった気持ちが芽生えます。
「教師の指導が悪かった。」は期待として捉えてもらうことができるのです。
その他
教師が子どもたちの能力を見ていく時に基準ラインを低く設定していくという方法もあります。
2年生の担任なら1年生を見ている意識をするということです。
基準ラインを低く見積もることで「こんなこともできるの。すごいね。」とたくさん誉めていくことができるようになります。
教師も子どもたちもお互いに期待が持てるようになります。
期待してポジティブな接し方ができると子どもたちからの信頼も高まります。
まとめ
ピグマリオン効果を利用することで、教師の期待した姿に子どもたちは近づいていきます。
教師として、「子どもを信頼し、子どもに期待すること」を忘れないでください。
「こんなこともできないのか。残念だ。」といった声掛けはしないようにしましょう。
子どもたちとポジティブな関係作りをし、よりよい学級を作ってください。
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