丸読みのとき、人数を数えて読むところを事前に練習していたなかすけです。
音読の方法に困っている先生はいませんか。
丸読みや一斉読みしかしていないという先生はいませんか。
私は丸読みばかりしていて、音読に時間をかけすぎていたという反省があります。
音読には多くの種類があり、教材に合わせて方法を変えていく必要があります。
実際に文部科学省のホームページに音読の具体的な方法が載っています。
今回紹介するのは①~⑬までがホームページで紹介されているものです。そこに私なりのコメントを載せていきたいと思います。
さらに⑭⑮は私が行ったことのある音読方法です。
一斉読み
全員で声を揃えて読む。斉読(せいどく)。小1から中3まで必要であり、有効である。音読が苦手な子も全員で一緒に読むので問題はありません。ただ、読まない子が出てきてしまうことがあるので、教師は机間指導しながら読むといいでしょう。
円陣読み
円陣を組んで読む。人数の少ないクラス、おとなしい子ばかりで声の出ないクラスに有効。円の中央で声がハモり、協同して何かを作っている快感を味わえる。グループでの活動になるので一斉読みとはまた違った良さがあります。
共(とも)読み
教師と子ども達が共に(一緒に)に読む。いわば伴走。語句の読み・アクセント・速さ・抑揚(よくよう)・間(ま)を教えるのに有効。「指導案集」では、新しい教材に入ったとき必ず行うようにしている。「毎日読みましょう」「なん回読んできなさい」という宿題を出すにはこれをしておくことが前提となる。
追いかけ読み
教師が一文、または、一節を区切って読み、子ども達がそれに倣(なら)って読む。俳句や詩の教材で有効。
一文読み
一人一文のリレー読み。長い文と短い文があるが、リレーの継ぎ目のところに段差ができないようにすること。それを目指して練習すること自体が集中した読みを誘う。音読が苦手な子がいるクラスでの活用は注意が必要。
段落読み
一人一段落のリレー読み。一文読みと同じく、音読が苦手な子がいるクラスでの活用は注意が必要。
分担読み
全文をクラス全員が分担して読む。誰がどこを読むのか分担させることが学習につながる。苦手な子に対する関わり方が大切。
役割読み
物語・小説で行う。会話文と地の文、また、登場人物を担当して読む。声の高さや話し方の速さ等に配慮して適所を各人に割り振ることによって、誰にも成就感を味あわせることができる。役割を回しながら多くの子に役を与えたい。
拡大語(かくだいご)読み
重要な語・フレーズ・文を、声量をあげて読む。説明的文章(説明文・意見文・論説文・評論文)の要旨をつかんだり確認したりするのに有効。
速(はや)読み
できるだけ速く読む。文脈を大づかみするのに効果がある。できるだけ息継ぎを我慢させるようにすると、苦しくなったとき自然と息を腹に入れようとすることになり、腹式呼吸を覚える。
唇(くちびる)読み
唇だけを動かして読む。黙読では、難しい語を飛ばして読んだり、誤読に気づかなかったりする。ほとんど聞こえないくらいの声量だが、唇を動かすことでそれらが防げる。ほかの人が読むのを聞いているときは、これをさせる。
微音(びおん)読み
唇読みよりも少し大きい声。声を出すのを避けたがる子どもにも抵抗感が少ない。
指さし読み
教師がいま読んでいるところに人差し指を当てて読む。小1の1学期、および、学力の低い子どもに有効。
時間読み
2分間など時間に制限を付け、子どもたちのペースで読む。制限時間内に必死に読む子、マイペースに読む子、その子らしさが出ます。
タケノコ読み
自分の読みたい段落になったら立って読む。詩などの教材で有効。一人必ず3か所は読むなどの制限を付ける。この読み方は、子どもたちがポコポコと立ち上がる姿がタケノコのようなことから「タケノコ読み」と名付けています。
まとめ
音読の方法は多くあります。
教材に合わせて音読の方法を変えてみるといいと思います。
音読することが楽しいと思えるような授業展開を考えていくと学習への意欲も高まると思います。
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