怒られても響かない子っていますよね?
忘れ物が多くて毎日注意しているのに次の日も忘れてくる、そんな子いませんか。
注意されているときは悲しそうな顔をしながら指導を受けているように見えるのですが、そのあとの行動がまったく伴わない子っていますよね。
教師として、どんな対応をしたらいいのか困ってしまうものです。
私もこのような子を受け持ち、半分あきらめかけたことがあります。結局1年間根気強く関わり続けましたが・・・。
今回はこのような子が、どのような心理状態なのか考察をしていきたいと思います。
そして対応方法を考えたいと思います。
怒られることにメリットを感じている。
心理学で「正の強化」という言葉があります。
一般的に考えると、忘れ物をして教師から指導をされたら次はしないようにしようと思います。
しかしこの子にとって、忘れ物をしたことで教師とのかかわりが生まれ、メリットがあると考えたということです。
「正の強化」として学習しているのかもしれません。
いけないことだと分かっていない
叱られても、注意されてもそれが理解できない子もいます。
そのため忘れ物などの問題行動を何度も繰り返してしまいます。
ADHDの子の事例としてもあげられていることがあります。
障害と決めつけることはしてはいけませんが、その子をいろんな角度から見ていくことも大切です。
子どもの耳に入っていない
毎日叱っているということを書きましたが、それが原因ということもあります。
毎日同じようにくどくど怒られ、注意されたとき自分だったらどう思いますか。
「そんな話毎日聞いているし、分かっている。」そんな感情になっているのかもしれません。
そうなってしまうとその指導は全く効果をなしません。
指導の言葉はその子の耳を通過していくだけです。
表情も悲しい顔をしていないと話が長くなるから上手に悲しい顔をします。
あまりよくありませんが「生きる知恵」を付けているのかもしれません。
家庭でも怒られていて、慣れてしまっている可能性もあります。
家庭環境にも目を向けてみるとよいかもしれません。
最後に
子どもの行動にはいろんな要因があると思います。
それぞれの心理状態になってしまうのにも原因があると思います。
教師として、行動だけに目を向けて注意や指導をするのではなく、周りの環境に目を向けていくといいかもしれません。
価値観は人それぞれ違うものです。
自分の価値観を押し付けないように、自分自身をもう一度見つめ直す時間も必要かもしれません。
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