校長先生の前だと背筋がピンとなるなかすけです。
学級に相手を見て態度を変える子はいませんか?
男の先生の言うことは聞く子。
教頭先生の授業だとまじめに受ける子。
特別講師(有名な人)のときは張り切る子。
その気持ちは、分かる気がします。しかし、なんだか納得がいかない気もしますよね。
実は、「地位(教頭先生)」や「肩書き(プロ選手)」といった権威的特徴によって 、その人物や発言内容に対する評価が高く歪められてしまう心理効果があるのです。それが、「権威効果」です。
この記事では、心理学(権威効果)と学級経営の関連を踏まえ、どのような声掛けをすべきかを書きたいと思います。
この記事を読むことで、子どもとの関わり方を学び、学級経営に活かしてもらえたらと思います。
結論は、心理学(権威効果)を理解することで、教師の指導が子どもに通りやすくなるということです。
権威効果とは
「何を言ったか」ではなく「 誰が言ったか 」が重要になります。
権威効果を利用した学級経営
この権威効果を学級経営にいかすということですが、教師であることがまずは1つの権威になるのです。
ミルグラムという心理学者の実験でも証明されています。
ただ、上の記事でも書いたように服従させてはいけません。
子どもの気持ちを考え、教師という立場から的確な指導をすることが必要になります。
子どもは教師であるというだけで、あなたに対して権威を感じているものなのです。
何度も言いますが悪い方向で権威を利用しないようにしましょう。
権威効果を利用した言葉がけ
権威効果を有効に活用する言葉がけとして、実際に権威のある人の肩書を借りる方法です。
各教科で
「〇〇(教科)が得意な先生が言っていたよ。だから・・・・・」
「プロの選手はこうやっているんだよ。だから・・・・・」
「校長先生がみんなの○○○○している姿を褒めていたよ。」
このような言葉がけが考えられます。
他にもたくさん考えられそうですね。
少しウィンザー効果効果にも似ている気がします。
権威効果を利用した振る舞い
権威効果を利用した振る舞いとして、目線の高さを意識するということがあります。
目線の高さが子どもよりも高いところにあるときは、教師は子どもを見下ろす形になります。
この振る舞いをするだけで上下の関係ができているのです。
学級でも教卓の前で教師が児童よりも高いところから話していますよね。
このようにいたるところで権威効果が使われていたのです。
だからこそ逆に権威効果が起こらないように意識することも重要です。
子どもたちの本音を聞きたいときには、教師が子どもの目線まで腰を落とし、共感しながら話を聞いてほしいと思います。
まとめ
権威効果を利用することで、子どもは普通以上の評価をし、行動も変わってきます。
教師は子どもの状況や利用するタイミングをしっかりと考えたうえで権威効果を使ってもらいたいと思います。
子どもたちをよりよく成長させるために権威効果を利用しましょう。
子どもが高い評価をするということは、子どもたちのやる気が高まっているということです。
権威効果を利用する際はその後の指導を全力で行ってほしいと思います。
子どもと全力でかかわりよりよい学級を作りましょう。
コメント