社会的証明(バンドワゴン効果)の応用!!子どもの行動が変化する学級経営術!

学級運営

仲のいい友達がいると安心してついていってしまうなかすけです。

友達の輪にうまく入れない子は学級にいませんか?

その子に対して、教師が無理やりグループに入れてその場をごまかしていませんか?

 

実は、そんな子どもたちが自分から動こうとするようになる心理学を使った方法があるのです。

その心理学は、社会的証明(バンドワゴン効果)というものです。

この記事では、社会的証明(バンドワゴン効果)を学級経営の中で応用する方法を書きたいと思います。

この記事を読むことで、子どもとのかかわり方を学び、学級経営に活かしてもらえたらと思います。

結論は、社会的証明(バンドワゴン効果)を応用することで、子どもが自ら行動を変えていくということです。



社会的証明(バンドワゴン効果)とは

多数と思われる意見や行動に個人の意見や行動が引きずられる心理現象です。人は、間違いを避けるために無意識に他者の意見や行動を基準にして判断したり、決定したりすることがある。

この効果は、多くの場所で目にすることがあります。

例えば学校現場以外では

  • 多数派に集まりたくなる心理
    ・・・行列のできる人気のアトラクション
  • 人気の商品や流行の商品が欲しくなる心理
    ・・・鬼滅の刃
  • 勝ち馬に乗る。
    ・・・ランキング1位を買う
この効果を学校現場にいかしていくことで子どもの行動も変わってくるのです。
バンドワゴン効果とは逆の「スノップ効果」(限定性や希少性に価値を感じること。簡単に入手できないほど需要が増し、誰でも簡単に入手できるようになると需要が減少すること。)も見てください。

学校で使える社会的証明(バンドワゴン効果)

この社会的証明(バンドワゴン効果)を応用し、学級経営生かしていく具体例を紹介します。

友達の輪に入れない子に対して(心理学者ロバート・オコナーの実験より)
始めは独りぼっちの子どもがだんだんと自分からみんなに声を掛けるようになり、最終的に集団の中で楽しく遊ぶことができるようになる」というストーリーのアニメを見せます。
→この刺激がバンドワゴン効果を引き起こし、子どもの行動が変わってきます。
1年生
入学式で2年生による学校紹介をする。
→2年生の姿が基準となり、学校は楽しいところだと思います。さらに授業を頑張ろうという気持ちになります。
6年生
卒業式に向けて練習を重ねる時期に去年の卒業式の様子を子どもたちに見せます。
→去年の6年生が基準となり、自分たちの行動を見直すことができます。
各学年
目標(行事)に向かうために「流行」を作ります。
→運動会に向けてダンスが学級の中で流行になれば、休み時間でも楽しみながら練習をします。教師がやらせるのではなく子どもたちが主体的に行動に移すのです。

このように多くの子どもたちが作る流行や基準(目標)となる姿があれば、それに向かって子どもたちは行動するのです。教師は、学級の状況に合わせて大きな波を起こすのです。

社会的証明(バンドワゴン効果)の注意点

社会的証明(バンドワゴン効果)の注意点です。

教師の意図していない流行ができてしまう。

少数派の意見が見えずらくなる。

反対意見が出しにくくなる。

このようなことが起こることが考えられます。

一つ一つどのように対応するか考えておく必要があります。

このバンドワゴン効果を応用するときにも、子どもたち一人一人のことを見ることを忘れないでください。

まとめ

社会的証明(バンドワゴン効果)を応用することで、子どもたちの行動は変わってくるでしょう。

多数と思われる意見や行動に個人の意見や行動が引きずられることが全て良いとは言いません。

ただ、目標に向かって頑張ってほしい時など教師が無理やり引っ張るのではなく、子どもたちが主体的に動き出せるようなかかわり方をしてもらいたいと考えています。

社会的証明(バンドワゴン効果)を応用してよりよい学級経営をしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました