フット・イン・ザ・ドアを利用して、教師の目標を達成させる学級経営法!!

学級運営

お願いされると断れないなかすけです。

頼みごとをされ承諾すると、その後の2つ目3つ目の頼みごとが断れなくなってしまうという経験はありませんか?

実は、これにはある心理効果が関係しているのです。

それが、フット・イン・ザ・ドアという心理テクニックです。

 

この方法は、人は最初から最後まで矛盾がない行動や言葉のやりとりをしたいという心理が生まれるという「一貫性の原理」から成り立つものです。

 

この記事では、フット・イン・ザ・ドアと学級経営の関連を踏まえ、どのような声掛けをすべきかを書きたいと思います。

この記事を読むことで、心理テクニックを使った子どもとのかかわり方を学び、学級経営に活かしてもらえたらと思います。

結論は、フット・イン・ザ・ドアを利用することで、教師が目標としている行動を児童に意図的に行わせることができるということです。



フット・イン・ザ・ドアとは

最初に小さな要求を承諾させ、その後だんだんと要求内容を大きくしていくことで、最終的に目的である要求を承諾させる方法です。これは、「一貫性の原理」を活用した心理テクニックです。

→一貫性の原理とは、人は最初から最後まで矛盾がない行動や言葉のやりとりをしたいという思いがあることを指します。

これとは逆の心理テクニック、ドア・イン・ザ・フェイスもあるので確認してみてください。

 

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フット・イン・ザ・ドアの具体例

実態:授業中やる気のない子
教師の目標:授業に参加させること。
①「教科書だけ開いてみよう。」と声を掛ける。
②「読まなくてもいいから目で追ってみよう」と声を掛ける。
③(その場の状況によって要求を続けていく。)
このように、スモールステップで簡単にできる要求を続けていきます。
一度行動に移してしまえば、やる気が出てくる子もいます。
なんだか作業興奮にも似ていますね。
実態:授業中の集中力が続かない
教師の目標:授業に15分集中させる
①「今から10分集中して問題を解いてみよう。」と声かける。
②(「すごい集中力だった。君たちならもう5分頑張れそうだ。」と言って集中を継続させる。)
※状況を見て②は言わない方がよい時もある。
始めの簡単な要求を承諾したことで、次の高度な要求を断りずらくなっているのです。
始めに「できる」と言ったものを途中であきらめるのは気持ち悪いですよね。

 

フット・イン・ザ・ドアの注意点

①少しずつ段階をあげる

要求はだんだんと大きなものにしていかなければ要求は承諾してもらえなくなってしまいます。

前の要求との差が大きくならないように注意しましょう。

 

②目標に合わせた要求を考える

目標からかけ離れた要求をしてしまうと目標まで届かなくなります。

例えば「60分集中させたい」のに初めの要求が「1分の集中」だと目標には到達できませんよね。

目標に近い最低限の要求を考えることが必要です。

まとめ

フット・イン・ザ・ドアの心理テクニックを利用することで、教師が目標としている行動を児童に意図的に行わせられることが理解できたでしょうか。

教師として、まずはフット・イン・ザ・ドアの心理テクニックを上手に使いましょう。

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