割れ窓理論を活用した学級経営。教師の徹底的な動きが環境と子どもを変える。

学級運営

部屋の片づけがなかなかできないなかすけです。

・教室内でごみが落ちていても気にならない。
・使った物の整理整頓ができない。
・机といすの整頓ができない。

このような学級の子どもたちの行動で悩んでいませんか?

 

実は、心理学を利用して子どもたちの行動を変えていく方法があります。それが「割れ窓理論」です。

 

「割れ窓理論」を利用することで、周りの環境を変え、子どもの気持ちを変えていくことができるのです。

 

実際に、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでは、小さな傷でもすぐにペンキの塗りなおし等の修繕を行うことで、従業員や来客のマナーを向上させることに成功しているといった事例もあります。これを学級経営に活かしていくということです。

 

この記事では、「割れ窓理論」を学級経営に活かしていく方法を教えます。

 

この記事を読むと、「割れ窓理論」が理解でき、学級の生活環境や学級経営に活かすことができます。



割れ窓理論とは

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した理論。ブロークン・ウィンドウ理論ともいう。
  1. 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境になる。
  2. ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
  3. 住民のモラルが低下して、地域の活動に協力しなくなる。そして環境をさらに悪化させる。
  4. 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。

これを学級経営に置き換えてみましょう。

  1. 教室に落ちているゴミを放置すると、「誰もゴミに対し関心を払っていない」というサインとなり、教室を汚してもよいという環境になる。
  2. ゴミのポイ捨てや整理整頓ができなくなる。
  3. 頑張ってゴミを捨てていた子も少しずつ協力しなくなる。そして環境をさらに悪化させる。
  4. 学級全体が汚くなり、気持ちも落ち着かなくなる。

 

割れ窓理論を活用した学級経営

「割れ窓理論」を理解し、学級経営にいかしていきましょう。

「割れ窓理論」を活用して、小さなことでも徹底的に直していくことによって、学級の荒れを防止できます。

ただ、徹底的に行うことで、教師が子どもを服従させることはしないように注意してください。

 

 

具体例を紹介します。

ゴミが落ちていたら徹底的に拾う。ごみが落ちている環境を作らない。
使った物は常に徹底的に整理整頓する。
椅子を机にしまう徹底的に習慣化させる。そのための声掛けをする。
教師の机の上は徹底的にきれいにしておく。

このように徹底的に行っていくことが環境を変えることに繋がります。

また、この環境にしていくことで、子どもたちの意識は変わります。

きれいにしておくことが当たり前になり、ゴミが落ちていたら拾ってくれる子どもも現れるでしょう。

 

まとめ

割れ窓理論を理解し、活用することで、環境が変わり子どもたちの行動が変わります。

教師として、環境を作るまでが大変な部分だと思います。

しかし、環境が作れてしまえば、子どもたちはその環境の中でよい行動を出してくれると思います。

まずは、教師が徹底的に意識を高め、学級の環境をよりよくしていくことが大切です。

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