意外とこだわりがあるなかすけです。
・自分の意見を変えない頑固な子。
・あまのじゃくな子。
学級にいるこのような子で悩んでいませんか?
実は、この子たちにはある心理が働いているのかもしれません。それが「心理的リアクタンス」です。
「心理的リアクタンス」を理解することで、教師の子どもを見る目を変えていくことができるのです。
この記事では、「心理的リアクタンス」を学級経営に活かしていく方法を教えます。
この記事を読むと、「心理的リアクタンス」が理解でき、学級経営に活かすことができます。
心理的リアクタンスとは
(徹底図解 社会心理学 新星出版社より)
大人だと「たばこはよくない」と他人から言われたとき、分かっていても反発して吸ってしまうような心の状態のことです。
似たような心理学にカリギュラ効果があります。ダメだと言われたことをやりたくなることです。
人は生まれながらに、自分のことは自分で決めたいという欲求を持っています。だから他人に決めつけられると嫌悪感を覚えてしまうのです。
学校場面での心理的リアクタンスの例
この心理的リアクタンスは教師と児童の関係の中でよくおこることがあります。
例えば
「批判されると間違った意見だと分かっていてもその意見を貫き通そうとする。」
「苦手意識があるものへ手を貸そうとするとそれがさらに苦手を強化してしまう。」
「頑張れと言われると頑張れなくなる。」
などです。
学校での心理的リアクタンスへの対応
このような心理的リアクタンスが起こる場面を教師が理解していれば、その場での対応が変わります。
心理的リアクタンスが起こる場面というのは、教師が子どもをコントロールしようとしているときが多いです。
早く行動させようとしたり、できないことをできるようにさせようとしたりするときなどです。
教師であれば当たり前な行動かもしれませんが、子どもにとっては自分の自由が奪われると思ってしまうのです。
教師がコントロールするのではなく、子どもがその方向へ動く意欲を与えることが心理的リアクタンスを減らす手立てだと考えられます。
・子どもが自分の行動を受容する。
上であげた4つの例で考えてみます。
「時間に遅れそうなとき教師に早くしろと言われるとイラっとしてしまう。」
→「教師がどうしたの」と声を掛ける。子どもは自分の行動について考え直す。
「批判されると間違った意見だと分かっていてもその意見を貫き通そうとする。」
→自分の意見をもう一度見直す時間をとる。一呼吸おく。
「苦手意識があるものへ手を貸そうとするとそれがさらに苦手を強化してしまう。」
→一歩引いて見守る。
「頑張れと言われると頑張れなくなる。」
→「自分のペースでいいからね」と声を掛けせかさない。
まとめ
少し意識するだけで、子どもの心理的リアクタンスは減らしていくことができると思います。
教師と児童の信頼関係をしっかりと作りよい学級運営をしていきましょう。
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