学級だよりのネタに困ることはありませんか。
私は4月のやる気いっぱいの時期に「毎週学級だより出す」と宣言してしまい、苦しい1年を過ごした経験があります。結局年間40回程度しか発行できず情けなかったなと反省しています。
たった40回しか発行していないのですが、保護者から喜んでもらえた学級だよりがあります。
その学級だよりについて紹介していきます。
今回は「授業編」です。
はじめに
私は授業の様子を学級だよりとして発行することがあります。
授業は大きく分けて「①導入②展開③まとめ」の形で進みます。それをそのまま学級だよりにするのです。
子どもの発言は、個人情報の観点から名前は載せずAさんBさんのように表記しています。しかし、子どもに学級だよりを見せれば「この発言は〇〇君だよ。」と授業のことを思い出しながら会話することができます。
授業風景 「導入」
どのような導入の工夫をしたのかを詳しく書いていきます。どのような活動をするのか、どんな勉強なのかを保護者も分かるようにしていきます。
今日は算数の時間に紙飛行機づくりをしました。
紙飛行機が飛んだ距離を測る活動がしたかったからです。(略) 写真など
授業風景 「展開」
展開では、子どもたちの活動の様子を細かく記述していきます。どんな行動をしたのか、どんな発言があったのか。またどの発言で授業の深まりがあったのか、授業が大きく動いたのかなど分かるようにします。
前の時間でものさしの使い方を学んでいる子どもたちは、友達と協力して何本もものさしをつなげて距離を測っています。
その後子どもたちを集め、感想を聞きました。
教師「測ってみてどうだった?」
Aさん「楽しかった。」
Bさん「僕が一番飛んでうれしかった。」
Cさん「ものさしで測るのは大変だった。」
たくさんの意見を出させます。
教師「もっと簡単な方法はないのかな・・・。」
(略)(その後、巻き尺へと授業を展開させていく・・・)
授業風景 「まとめ」
まとめでは、この授業を通して子どもたちが学んだことを書いていきます。また教師が伝えたかったことなども書き加えていきます。
今日の授業では、紙飛行機を飛ばして距離を測りました。実際に自分の手でものさしを使い距離を測り、苦労した経験があります。だからこそ巻き尺の便利さを実感できたのだと思います。学ぶだけでなく経験をすることで学びが深まった場面だと感じています。
学年だよりのメリット
このように学級だよりを作っていくことで、多くの人にメリットがあります。
教師
普段見てもらえない授業の様子を保護者に伝えることができます。また子どもたちの中で深まりのあった授業の様子を記録として残しておくことができます。自分自身の授業の振り返りとして扱うことができます。アウトプットすることで教師としての力が少しずつついていくと思います。
児童
授業の様子を振り返るきっかけとなります。自分の発言が取り上げられた子は自信がつく。その学年の思い出として残っていくことも考えられます。
保護者
授業の様子が伝わる。どのようなことを子どもたちがやっているのか知ることができる。学校との距離が近くなる。親子の会話ができるようになる。
まとめ
学級だよりを作るために授業での子どもの発言をしっかりと聞くこと、板書の写真や授業風景を適度に撮っておくことが必要です。
一つの学級だよりを作るために多少時間はかかりますが、1週間に1回程度、深まりのある授業を取り上げて学級だよりにするといいと思います。
・・・と言いながら私も全然発行できていなかったので、来年度は頑張ろうと思います。
無理をせずマイペースに発行してみてください。
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