自分自身が「いい子症候群」だったかもしれないなかすけです。
学級の中に先生の言うことを忠実に守る「いい子」っていますよね。
実はその中に「いい子症候群」の子どもがいるのです。
「いい子症候群って何?」と思った方もいるかもしれません。
この記事では「いい子症候群」の子どもと教師の関係性や学級経営の中でどのような対応をしたらいいかを考えていきたいと思います。
この記事を読むことで、学級内にいる「いい子症候群」の子どもへのかかわり方が学べます。対応の方法を知り、よりよい学級にしていってください。
「いい子症候群」とは?
いい子でいようとすることや認めてもらいたいと思うために、
・教師の言う通りにしか行動できない。
・自分の意思をもてなくなってしまう。
そのためにトラブルの回避方法がわからないまま成長してしまったり、コミュニケーション力が低下してしまったりする可能性があります。
また、「いい子症候群」の児童は、教師の前で「いい子」でいようとするため、教師の目の届かない場所で、たまったストレスをよくない方法で発散しようとすることもあります。
例えば学校ではいい子でいるのに、自宅では暴れてしまうといったことが行動として現れる場合もあります。
親に対する「いい子症候群」の場合は逆で、家ではいい子でいるのに学校で暴れてしまったり、問題行動を起こしたりすることもあります。
教師が確認すべきこと
子どもたちは指示待ちになっていませんか?
先生が言わなければ動けないが、先生が言ったことには従順。
また「先生これはどうしたらいいですか?」など自分で考えればわかることでも、すぐに教師に確認を取ろうとする。
教師の指示で学級の全てが回っていませんか?
学級内での自由な活動が子どもの思いではなく教師の思いで動いている。
威圧的な態度で教師がおさえつけた学級経営をしていませんか?
子どもたちの中には「こんなことをしたい」という思いを持った子がいるけれど、それを言うと叱られてしまうかもしれないから先生の言うとおりになってしまう。
教師の指示にてきぱきと従い、外から見るとまとまりのあるクラスのように見えるかもしれません。
しかしこれでは、教師主体で子どもたち主体ではなくなってしまいます。
指示されたことはできるけど、自分たちで考えて作り上げる経験をしていないため、主体性が成長しません。
教師が注意すべきこと
声掛けを意識する。
「なんで言ったことができないの?」と怒ってしまうなど、教師の気持ちを押しつけようとしてはいけません。
「あれをやりなさい」「こうしなさい」と指示するのではなく、「どう思う?」「どうしたらよかった。」「どうしたい」と主体を子どもたちにしてあげましょう。
教師の理想を押しつけるのではなく、子どもの気持ちを理解することが大切です。
子どもを褒めたり、子どもの気持ちに共感したりすることを意識してください。
まとめ
教師主体ではなく子ども主体にしていくことが「いい子症候群」にならない方法だと思います。
威圧的におさえた学級経営とは違い、子どもたちが活発に意見を出し合う姿が見られると思います。
それは学級が騒がしくなったり、まとまっていないように見えたりするかもしれません。
しかし、子どもたちが主体的に学んだり遊んだりしている証拠だと思います。
学級の様子、教師としての立ち振る舞いをもう一度見直し、「いい子症候群」の子どもたちを作らないようにしましょう。
コメント