こんにちは。怒っても絶対に手は出さないなかすけです。
怒るとすぐに手が出てしまう子は学級にいませんか。
実は、そんな子どもたちには、心理的な要因がある場合があります。
それが、「社会的排除」です。
この記事では、「社会的排除」を理解し、子どもとのかかわり方を学ぶことができます。
教師の接し方を意識することで、手を出してしまう子の気持ちを変えていくことができます。
社会的排除とは
手を出してしまう子には、どんな特徴がありますか?
その子は学校で居場所はありますか?
その子の家での様子は知っていますか?
一度振り返ってみてください。
(日本文芸社 「図解 眠れなくなるほど面白い 社会心理学 より」)
・友達から仲間外れにされている。
・担任の先生とうまく関われない。
・担任の先生が見てくれない。
どのような実験
トゥエンギーの実験によって社会的排除による暴力行為の増加が証明されました。
この実験は、4~6人の初対面の学生を集め、「一緒に課題を行いたいと思う人」を2名あげてもらいます。
その後、参加者を2つのグループに分けます。(このグループはランダムに選びます)
1つのグループには「参加者全員が一緒に課題を行いたい人に選ばれた」と伝えます。
もう1つのグループには「誰からも一緒に課題を行いたい人に選ばれなかった」と伝えます。
その後、不快なノイズを流して嫌がらせができるゲームを行います。
誰からも選ばれなかったと伝えた人の方が、嫌がらせを強く、長い時間行ったという結果が出ています。
教師の対応
「教師」と「手を出してしまう子」
教師は、社会的排除をしないことを徹底しなければなりません。
暴力をふるう子に対して、注意ばかりしていてはその子の居場所がなくなってしまいます。
その子のよさを見つけて認めてあげることが大切です。
そして居場所を作ってあげることが必要です。
教師の何気ない一言だけでもその子の居場所が作られることもあります。
ネガティブな行動であってもリフレーミングすることでポジティブな行動に変換することができます。
「教師」と「児童」と「手を出してしまう子」
手を出してしまう子に対して、周りの子どもたちがどのように感じているのかを教師が把握しておかなければなりません。
手を出すことで周りから避けられているような場合は早い段階で対応しなければ、社会的排除の状態が続いてしまいます。
席替えをして、周りに理解ある友達を集めたり、教師の目が届きやすい場所にしたりすることで、その子にとって良い環境になると思います。
「教師」と「家庭」と「手を出してしまう子」
また暴力をふるう子は、家庭では暴力を振るわれているかもしれません。
家庭での愛情が少ないのかもしれません。
ネグレクトなど家庭の問題も抱えていることも考えられます。
注意をしてその子、その家庭を見ていきましょう。
また、状況によっては家庭と上手に連携をしていく必要もあります。
学校での様子を保護者に伝えることで家庭と共に社会的排除の状態を減らしていけるといいです。
まとめ
子どもの問題行動にはなにか理由があるものです。
教師として、子どもを見取る力を身につけていきましょう。
居場所を作ってあげられるような環境、そして言葉掛けが必要です。
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