教員免許更新制に対する現職教員の思い 

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もうすぐ教員免許更新をしなければならないなかすけです。

今までに教員免許更新を受けられた方は多いのではないでしょうか。

今はコロナ禍のため、オンライン上で受講ができます。テストも自宅で受験できます。わざわざ大学へ通わなくてよくなったことは大きな事でしょう。

しかし、免許更新制に対して批判的な声はよく聞きます。それが表に出てきたのが文部科学省による現職教員へのアンケートです。2108人からアンケートを取り、その結果が2021年7月5日に公表されました。やはり教育現場から多数の不満の声が上がっているという内容だったのです。

この記事では、教員免許更新制における現職教員の不満について書きたいと思います。



教員免許更新制とは

教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すもの

免許状の有効期間は、免許状の授与に必要な教職課程の単位と学位を取得した時点から起算し、10年後の年度末が有効期間の満了日となります。

受講者は、本人の専門や課題意識に応じて、教職課程を持つ大学などが次の3つの領域で開設する講習の中から必要な講習を選択し、受講する必要がある。

(1)必修領域(6時間以上)
      全ての受講者が受講する領域
(2)選択必修領域(6時間以上)
受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は教育職員としての経験に応じ、選択して受講する領域
(3)選択領域(18時間以上)
受講者が任意に選択して受講する領域

参考《文部科学省 ホームページより》

現職教員の不満

夏休みなどに時間を確保しなければならない。30時間
実費で講習費用を出さなければならない。3万~5万
講習の予約などは個人に任されている。
講習内容が役に立つものではない。
教師の負担感の増加

今後の心配

免許保持者の更新の放棄が起こる
年配教員の免許更新時期における早期退職
免許更新忘れの頻発

まとめ

教員免許更新制について、このような現状が見えてきます。

教師が、「学び続ける教師」であることはとても重要なことです。

しかし教師の働き方や現状から、このまま免許更新制を続けていくことは教師にとってメリットがあるのでしょうか。

教師の現状として、学校内での研修、地域の研修など多くの研修を行っています。これらの研修を免許更新に変えられないのか。

また、休みを使って講習をお受けること、実費で費用が掛かることなど改善できる部分も見えてきます。

今回のアンケートで見えた教師の不満が今後どのような形でこの制度にいかされるか見ていきたいです。

 

 

2021年7月10日に「教員免許更新制廃止へ」というニュースが出されました。

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