「道徳の授業がいつも『いい子ちゃん発言』ばかりで終わってしまう…」
「子どもたちが本音で議論するような、深まりのある授業はどう作ればいい?」
道徳の授業で悩む先生はとても多いです。教科化されたとはいえ、「心情を育てる」という抽象的なテーマを扱うため、発問や展開の工夫に頭を悩ませますよね。
子どもたちが自分ごととして考え、クラス全員で盛り上がる道徳の授業を作るコツは**「問いかけの角度」と「話し合いの仕組み」**にあります。
今回は、明日からの道徳授業でそのまま使える「問いかけ&話し合いパターン」を5つ紹介します!
パターン1:【選択型】「あなたならAとB、どっちを選ぶ?」
単に「どう思いますか?」と聞くと発言しづらいですが、2つの極端な選択肢を提示すると、子どもたちは一気に引き込まれます。
問いかけの例:
「友達の秘密を守る?(A) 正直に先生に話す?(B)」
「自分ひとりで我慢する?(A) みんなに『嫌だ』と言う?(B)」
話し合いのポイント:
まずはネームプレートやネームカードを使って「A」「B」の立場を可視化します。その後、「なぜそう思ったのか」を少人数で意見交換させます。
授業の深まり:
途中で「AからBに変えてもいいよ」と揺さぶりをかけることで、「葛藤」や「多様な価値観」に気づかせることができます。
パターン2:【パーセンテージ型】「心のメーターは何%?」
白か黒かで割り切れない心情を扱う際におすすめなのが、数値化させる手法です。
問いかけの例:
「主人公の『許したい気持ち』は何%?『許せない気持ち』は何%?」
「このとき、主人公の心の中の『勇気』は何%くらいあったと思う?」
話し合いのポイント:
「50% vs 50%」なのか「90% vs 10%」なのか、各自に数値をノートやワークシートに書かせます。
授業の深まり:
同じ「許したい」という立場でも、「80%許せる」人と「20%しか許せない」人の間で対話が生まれ、心情のグラデーションに目を向けさせることができます。
パターン3:【If(もしも)型】「もし〇〇がなかったら・言わなかったら?」
物語の展開や主人公の行動に対して「もし〜だったら」と仮定させる問いかけです。
問いかけの例:
「もし主人公がこのとき『ごめんね』と言わなかったら、どうなっていたと思う?」
「もし周りに誰も見ていなかったら、主人公はどう行動したかな?」
話し合いのポイント:
「たら・れば」を考えることで、主人公の行動の価値や、その場の情景・心理描写を客観的に捉え直すことができます。
授業の深まり:
物語の「正解の行動」を評価するだけでなく、「なぜその行動が必要だったのか」の根本的な理由に迫ることができます。
パターン4:【ロールプレイ+インタビュー型】「主人公に直接聞いてみよう」
低学年〜中学年で特に盛り上がるのが、役割演技(ロールプレイ)を取り入れた話し合いです。
問いかけの例:
「(先生や児童が主人公役になり)『ねえ、あのとき本当はどう思ってたの?』と聞いてごらん」
話し合いのポイント:
ペアで「主人公役」と「友達役」になり、その場のやり取りを再現させます。
授業の深まり:
言葉だけでなく、表情や間(ま)を体感することで、文章を読むだけでは気づけない「相手の立場に立つ感覚」を直感的に理解できます。
パターン5:【立場入れ替え型】「相手側の『言い分』を考えてみよう」
登場人物の一方(主人公)に偏りがちな視点を、あえて反対の立場(相手側や第三者)に向けさせる問いです。
問いかけの例:
「注意された側の〇〇くんは、どんな気持ちで黙っていたのかな?」
「周りで見守っていた動物たちは、2人の様子をどう見ていたと思う?」
話し合いのポイント:
グループごとに「主人公チーム」と「相手チーム」に分かれ、それぞれの立場から意見を出し合います。
授業の深まり:
物事を一方向から見るのではなく、多角的な視点(多角・多面的な道徳的理解)を育てるのに最適です。
まとめ:道徳の授業は「葛藤」を楽しむ時間
道徳の授業で「いいこと」を言わせる必要はありません。子どもたちが**「うーん、どっちだろう…」「自分だったら悩むな…」と本気で葛藤した瞬間に、道徳的価値の学びが深まります**。
今回紹介した5つのパターンを使って、ぜひ明日からの授業で「子供たちが発言したくてたまらなくなる道徳」を実践してみてください!



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