「やればできる」という言葉が好きだったなかすけです。でもやらないんですけどね。
「やってもどうせ失敗する」
「こんな問題解けるはずがない」
と始めからあきらめてしまう人はいませんか。
学級の子どもの中にも
「僕には無理(体育)」
「できない。分からない(算数)」
と始めから否定している子はいませんか。
このような子たちをどうにかしたいと思っている先生方必見です。
この記事を読むと、
否定的な子どもが自己効力感をもち
「自分ならできる」
という気持ちにさせる教師の言葉がけの方法が分かります。
具体的に算数と体育の授業を例に挙げていきます。
自己効力感とは
自己効力感
ある行動を行う際に、自分はうまく成し遂げることができるという確信のこと。バンデューラの社会学習理論の中心的な概念。(徹底図解 社会心理学 新星出版社より)
ある行動を行う際に、自分はうまく成し遂げることができるという確信のこと。バンデューラの社会学習理論の中心的な概念。(徹底図解 社会心理学 新星出版社より)
ここから分かるように、「自分はできる」と思うためには自己効力感を高めなければいけません。
どの教科でも「自分はできる」と思うことで学習意欲が高まり、行動が変化し、結果に結びつきます。
自己効力感を高めるためには
①実際の成功体験などでの行動体験
②他者を観察することで得られる代理経験
③勧告や暗示といった他者からの言語的説得
④苦手な場面で動揺していないなどの生理的状態
②他者を観察することで得られる代理経験
③勧告や暗示といった他者からの言語的説得
④苦手な場面で動揺していないなどの生理的状態
この4つを授業場面で利用することを考えます。
【算数】
①導入場面で既習事項で分かる簡単な問題を解かせる。
②友達との交流の時間を確保し、友達の考えを取り入れる。
③教師は机間指導の中で「この考えはいいね」と声を掛け、言語的説得を行う。
④①~③の様子を確認し、スモールステップで発表をさせる機会を与える。
【体育】(器械体操をイメージしています。)
①簡単な技にするなど合格ラインのハードルを下げておく。
②友達の技を観察する場を作り、友達から学ぶ。
③具体的にポイントを提示して誉める。
④個人→グループ→全体など発表の場を作る。
まとめ
自分が体験し、友達から学び、その行動が褒められるような環境があれば子どもは意欲的に学習に取り組みます。
これが自己効力感が高まっていることに繋がります。
自己効力感が高まれば、その活動に対して継続して努力することができるようになります。
そして結果につながっていきます。
最後に自己効力感を高めるこの4つをおさらいしておきましょう。
①実際の成功体験などでの行動体験
②他者を観察することで得られる代理経験
③勧告や暗示といった他者からの言語的説得
④苦手な場面で動揺していないなどの生理的状態
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